49.ビジネスモデル、ソーシャルコンピューティング
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The Professional Playing Manager 社長は立派なプレイングマネージャ
2009-12-19 No.49
友引 ビジネスモデル
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ビジネスモデルについては、第5号で簡単に「3つの事柄を考えましょう」
として「顧客と価値とノウハウ」を挙げてお話しましたが、今回は、先号まで
の流れで“コア”というキーワードをもとに、ビジネスモデルを再考します。
先ず、ビジネスモデルに関わるキーワードを纏めてみましょう;
●コアスキル:個人個人が持っているスキルの中で、他と比較して自慢できる
スキル。これは、個人の意識・努力の積み重ねで、徐々に伸ばす
ことができる能力
●コア人材 :企業において、価値を産み出す事業推進に役立つコアスキル
を持った人材
●コアコンピタンス:企業において核となる、他社が真似できないような独自
の強み、あるいは事業分野
●コアプロセス:事業推進のためのキーとなるプロセス(企画、開発、販売、
調達・生産、物流等)
●コアパートナー:価値を産み出す事業推進のために必要な自社にない技術・
サービスを持つ特別の事業協力者
●ビジネスコア:製品・サービスを作り上げるビジネスプロセス全体の仕組み
であって他社に負けない価値を産み出す仕組み
●マネジメントコア:ビジネスコアをスムーズに活動させる組織構造および
管理システム
●コアバリュー:お客様にとって役に立つもので他を凌駕する形で提供できる
価値
ビジネスモデルとは、お客様にとっての価値を創造する枠組み、仕組みの
ことです。当然、競合他社が世の中には必ず存在するわけですから、他と
比較して自慢できる会社としてのコアスキルのようなものが必要となります。
この会社のコアを操り実行していく人材が“コア人材”であり、ビジネス
モデル展開のキーマンとなる人なのです。
この人材は、ビジネスコアとマネジメントコアを動かし、会社の持つコア
コンピタンスを活かすように仕組まれたコアプロセスでコアバリューをお客様
に提供し、お客様の満足を勝ち取り、お客様よりその対価あるいは価値ある
情報をいただく、というビジネスモデルを動かしていくのです。
このコア人材こそ、小さな会社においては、まさに社長であるべきなのです。
仮に社長自身でなくても、このコア人材を見つけ、育て、活かしてあげるのが
社長のお勤めです。
ビジネスモデルは永久にという約束はありません。一歩先のビジネスモデルは
何か?と考えることこそ社長の本分であることもあえて付け加えておきます。
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<ソーシャルコンピューティング>
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いよいよ最終回。今回は、ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)を
はじめとするネットサービスがオープン化し、従来の「ユーザーの囲い込み」
から「サービス間の緩やかな連合」へ競争原理が変わっていく、であろう、と
いうお話です。
SNSは登場してから約5年。日本ではmixiと携帯向けのモバゲータウンが多
くの会員を集め有名ですが、米国においては、MyspaceとFacebookが大競争を
しています。
従来SNSは会員紹介による会員という“囲い込み競争”をしていたのが、
2008年、従来米国の大学生向けのSNSだったFacebookが単なる日記の公開や
メッセージの交換だけでなく様々なアプリケーションを利用できるようにした
たことで爆発的にユーザー数が拡大。SNS界の状況が大きく変わるように
なったのです。
これが“サービスのオープン化”という形ができていくきっかけなのですが、
技術的な話は書く方も読む方もやっかいなので、感覚的に理解できるように
書きます。
(現状)サービス&アプリケーション:mixi、twitter、Youtube、digg、
価格.com、Yahoo・・・などいろいろある。
そして、サービスごとにID/パスワードが必要。
そして、日記記事、投稿した動画・写真、ブックマーク、等は
使い回しがきかない。
(将来)共通IDでサービス利用ができる。コンテンツの再利用ができる。
ユーザーのデータの統合ができる。(このことをサービスのオープン
化という)
技術的なお話は割愛しまして、5年後のイメージはどうなっているかといえば
(1)朝起きると自分の携帯電話の画面に、自分が参加する複数のソーシャル
ネットワーキングサイトでのメッセージや自分へのコメント、友達の行動
などが集約されて見ることができる。相手ごとにアクセス先を変える必要は
ない。
(2)自分が様々なオンラインショッピングをした履歴とか商品レビューなど
を1つにまとめておき、自分の嗜好・購買行動に基づき、友人・知人の関係の
中で流行っているものは何かのリコメンドも受けられる。
実は、この実現には大きな壁があります;
(サービス提供側)独自性がなくなり、自サイトの広告価値も下がる、、と
なると、ビジネスモデルが崩れサービスの維持が困難になる。
(ユーザー側)利用上は便利にはなるものの、プライバシー上の懸念が出る。
例えば「友達の○○さんがxxを購入しました」という通知がプライバシーの
侵害になるのでは、ということ。
広告事業側としては、様々なサイトを通じて個別のユーザーがどのような
購買行動をしているか知ることができ従来の無差別広告から「行動ターゲ
ティング広告」をうてるので、非常に効果がありその点で関心が高い。
こうしたいろいろの立場から全てOKの解が得られるかが、今後の大きな課題
なのです。広告を有効にうちたい会社の社長という立場と、生活する個人と
いう立場で個人情報をどこまでオープンにするかできるかを考えてみてください。
(参考:東洋経済新聞社刊:ITロードマップ2009年版)
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<まとめ>
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■ビジネスモデルは、そのものには価値がない。価値を付けていくのは、人。
人、組織、技術・サービスの仕組みを動かすキーとなる人材が企業発展の
鍵を握るコア人材。このリーダーと言える人材が企業価値を作るのである。
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<編集後記>
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ITロードマップは今回にて終了します。書きながらIT用語をどう日本語に
切り換えるか悩み、時間がかかりました。
IT業界はどうして適当な日本語が生成できないのか苦しみます。ましてや
3文字略語が多くて、知る人ぞ知る、知らない人は去れという態度なのか,
又は、私はこんな専門用語を知ってるから偉いんだ、と言いたいのか・・・。
もう何年も前のことだが、ある展示会のある企業の案内文書を読んで、宇宙語
を読むような気持ちになったことがあります。すぐ、捨てたので再生ができま
せんが、正直読みながら腹が立ちました。
で、思いなおして、「私はこのような事はしない。中小企業の社長が理解出来
る言葉に翻訳して伝えるんだ。僕には出来る。なぜなら、僕自身が素人だから」
と考え、行動し、今に至っています。もちろん、これからも。
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