56.中小企業のIT化(5)、3現主義
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The Professional Playing Manager 社長は立派なプレイングマネージャ
2009-12-26 No.56
先負 中小企業のIT化(5)
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引き続き、中小企業白書2008年版を参考にしながら、IT化について考えてみ
ましょう。今日は、IT活用による“効果”がメインテーマです。
IT投資に限らず、設備・人材等資本を投下するにあたり、その効果を当然
期待するわけですが、この効果に関わる実態調査から中小企業全般としてどう
なっているか垣間見てみましょう。
大よそ、期待に対しての効果は、その傾向として数%~10%前後下がるものの
期待する項目にほぼ成果も追随しているようです。(ほぼ期待通りに近いと
いうことですね)
内容で際立ったものを挙げますと、
・社内の情報活用効率が改善した
・作業効率の向上や連携の向上が図れた
・既存の顧客に対し満足度向上が図れた
・営業、販売等の管理コストの削減ができた
またIT活用により得られている効果については、全般として、7割程度の
企業が総合的に効果あり、としています。個々の項目に対しては大よそ下記の
通りです;
・業務プロセスの合理化、生産性の向上、コストの削減などは効果が高い
・製品、サービスの高付加価値化、売上の拡大、新規顧客の獲得などは効果は
比較的低い
但し、だからといって全ての企業がこの通り、というわけではありませんので
その点は気を付けてください。企業によっては、極端に新規顧客が増えたケース
もあります。また、統計的にも、3~4割程度の中小企業が効果を感じている、
と回答されています。特に、従業員が20名以下の企業では、新しい市場を獲得
しているケースが多いようです。
また、投資効果ありとしている企業の傾向として、売上高、利益率ともに向上
している、という特徴もあります。
一方、逆に“効果が得られなかった”とする企業も当然の如くあります。その
理由は、大きく下記3点が挙げられ、この理由は大企業でも全く同じ傾向です;
・業務プロセスをそのままにしてシステム化だけを行った
・業務が分かるIT人材が不足していた
・社員のIT活用能力、ITリテラシーが低くシステムを使いこなせなかった
この結果に加え、効果ありとした企業と効果が得られなかった企業の間で特筆
すべき項目があります。それは、「情報システムに合わせた業務プロセスの
見直し」であって、
“業務の整理、業務プロセスの見直し”が如何に大切かということを如実に
表しているようです。続けて効果のあった項目が“業務のマニュアル化”と
いうことも併せて考えてみてください。
IT化の前にやるべきこと・・・業務の見直しの大切さをあらためてお考え
になっては如何でしょうか。
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<3現主義>
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「現場、現物、現実」の3つの“現”をとらえ、「3現主義」といいます。
何故“主義”というかは定かではないのですが、その理屈より大切なのは、
その考え方にあります。
モノゴトがうまくいかない理由は必ず原因があるはず。その原因をつかむ為の
戒めの言葉でもあります。この、3つの現に加え、“トヨタ5現主義”などと
称される追加2つの“現”即ち、「原理、原則」というものがあります。
“踊る大捜査線”シリーズで出てくる台詞を覚えていますね?!
「事件は会議室で起きているんじゃない、現場で起きているんだ」
・・・この状況は、警視庁が直轄する特別捜査本部の指揮下に置かれて、湾岸
署の刑事や警官が現場にいながら自分たちの判断で動くことができないという
状態に、業を煮やした青島刑事が発した言葉です。つまり、現場の第一線の
決定的場面において語られた言葉だったです。
(かんき出版:「踊る大捜査線に学ぶ組織論入門」金井壽宏・田柳恵美子共著
より抜粋)
このことは、現実の企業においてもよく起こる場面で、本部対支店・支部、
国内対海外、事務所対現場、などで、現場がヤキモキする状況で起こる想い
だと思います。
確かに会議室でいくら長時間議論しても、現場の状況によって全然意味を
なさないことや、スピードが解決のカギになるケース、あるいは、現場の状況
を曲げて伝えられる事、等により結論が明後日の方向になる可能性もあり
ます。
・現場、現実、現物の事象を正しく把握すること
・原理、原則と照らし合わせてあるべき姿と現状とのギャップを把握すること
この2点で纏められますが、大切なことは、常にこれを意識した「報告・
連絡・相談」がなされていることだと思います。
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<まとめ>
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■中小企業のIT化において、その投資効果を最大限発揮させるためには、
IT化の前に業務の見直しを行うことが大切である。
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<編集後記>
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すみません。今まで、毎日連続して何とか発行してきた当メルマガですが、
昨夕、実家の徳島の母が腸閉そくで緊急入院との連絡が入り、今日徳島に向け
て移動します。
実家のIT環境はご推察の通りでして、当面配信のお約束が果たせない可能性
が高く、大変申し訳ありませんが、しばらく休刊させてください。復帰後、
再開致しますので、宜しくご理解下さいますようお願い致します。
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